職員インタビュー

渡邊 直美 Watanabe Naomi

戸田川グリーンヴィレッジ/介護職
入社4年目

利用者さんと本気で向きあうことは、
「自分を認めること」から始まる。


「嫌われる勇気」は、利用者さんのためにもなる。

この仕事をしながら利用者さんに学ぶことはたくさんあります。誤解を恐れずに言えば、「嫌われる勇気」も必要だとわかったんです。利用者さんと職員もやはり人と人ですから、時にはお互いに感情的になってしまうこともあります。福祉の学校に通っている頃は、どんな時も優しく話しかけましょうと習いましたし、絶対自分はきつい言い方なんてしないと思っていました。でも、ニコニコすることだけが正解じゃないんだと、ある利用者さんに教わったんです。

私に対していつもとげとげしい態度の方がいらっしゃって、苦手だなという気持ちが募るほど溝が深まっていくようで…。だからと言って対峙することから逃げるのは違うなと1年ほどもやもやしていた時期がありました。それでも、「好かれようとして遠慮しちゃだめ。それは利用者さんのためにならない!」と、思うことを伝えるようにしているとある日、その方から思いがけない言葉をいただいたんです。「あんたはいつも本気でぶつかってきてくれる。だから、あんたがいると安心するの。言い合いができるから!」と。職員みんなに優しくしてほしいわけでじゃない。本音を出せる人、ぶつかれる人だって欲しかったんだ。だから私はその役割でいいんだと気づくことができました。お互いに「人」なんです。無理をしても意味がない。そう思うと、「ありのままを受け入れる勇気」なのかもしれませんね。


苦手も失敗も、自分を認めることが大切。

介護士になって今年で4年目。最近ではリーダー役を任されるようにもなり、またひとつ成長の機会をいただいているなと感じています。そんな私ですが、実は入職すぐに大きな挫折を経験したんです。「職員として、ちゃんとしなきゃ…!」という思いを強く持ちすぎて、自分を追い込んでしまいました。それもまだ、入社1週間で。自分で言うのも何ですが、明るい性格で人と話をするのが大好き。中学生の頃に参加したサマーボランティアでも、専門学校の実習でも、利用者さんと積極的に会話を楽しむことができていました。でも、「職員」「社会人」になったことで、甘えてはいけないと勝手にプレッシャーを膨らませていたんですね。利用者さんに声をかけられても、「えっと…」「それは…」としか言えない。なんでそんなこともできなくなっちゃったんだろうと落ち込んで、出勤することができなくなってしまいました。

休職してカウンセリングを受けるうちに、「失敗してもいいんだ。また次に頑張ればいいんだ」と思えるようになることが私には必要だと気づいたんです。それがわかると、少しずつその考え方ができるようになってきて復職することができました。遠回りはしましたが、洗濯や食事介助などの仕事から徐々に介護職に復帰することで、利用者さんとも緊張せずに話せるように。 この経験があったから、自分の悩みと向き合い、同じように利用者さんとも向き合う大切さを実感することができたんだと思います。まだ自分にプレッシャーをかけがちなところはありますが、もっと肩の力を抜いて、まわりに助けを求めたりお願いする勇気を持つことが、リーダーとなった今の私に必要な課題です。だけどこれは、成長するチャンス。
苦手や失敗があってもいい、自分を認めながら一歩ずつ大きくなっていきたいと思います。