所長あいさつ 第18回近藤正秋賞・片岡好亀賞について  所長 岩間康治  師走を迎え寒さが身に染みる季節となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか?当法人の組織の一つ愛盲報恩会において、第18回近藤正秋賞・片岡好亀賞・地域活動特別賞の受賞者が決定しました。この3つの賞と今年度の受賞者を紹介いたします。 ●近藤正秋賞  創設者、近藤正秋を記念し、視覚障害者で地域団体活動や就労、経済、政治等の分野で活躍、著しい功績のある方を顕彰。  受賞者:荒川 明宏様(株式会社ラビット社長)  9歳の時に網膜剥離で失明。1988年、日本ライトハウス職業訓練校情報処理科を卒業、一般企業を経て1999年、ラビットを設立。使いやすい機器、用具、ソフトの開発など、視覚障害当事者の社会参加促進にも意欲的に取り組んでいる。 ●片岡好亀賞  創設者、片岡好亀を記念し、視覚障害者の福祉、教育、文化、スポーツ等の分野で活躍、視覚障害者で社会的進歩のために著しい功績のある方を顕彰。  受賞者:広沢 里枝子様(瞽女唄演奏者)  網膜色素変性症により大学在学中に急速に視力低下。SBC(信越放送)ラジオ「里枝子の窓」のパーソナリティ、ピアカウンセラーなど、いずれの活動も20年以上になる。2014年から萱森直子氏から越後瞽女唄を習い、各地で演奏活動を行っている。 ●地域活動特別賞  中部地域(愛知、岐阜、三重、静岡の4県)で視覚障害者の地域団体活動で著しい功績のある視覚障害者を顕彰。  受賞者:溝口 廣美様(岐阜県視覚障害者福祉協会 事務局長)  治療院開業以来、視覚障害者福祉協会の会員となり、その後、副会長・事務局長として活動、2020年、現職会長が急逝された際には、岐阜市から委託されている盲人ホームの園長職となる。       今回の3名の受賞者いずれも後進の視覚障害者の発展に尽力されて来ました。当施設も偉大なる先達者から学び、次世代へ向けて発展していきたいと考えております。 以上です。