アイのかけはし

アイのかけはし vol.37ainokakehashi

今月のイチオシ!!~名古屋盲人情報文化センター~


第3弾となる「今月のイチオシ!!」
今回は名古屋市港区にある名古屋盲人情報文化センターです。


ボランティアグループ「みよまい会」による音声ガイド付き映画上映会


みよまい会は、映画に視覚障碍者向けの音声ガイドをつけるボランティアグループです。
センターの集会室で平日に不定期で活動しています。
そして、偶数月の第3日曜日にはセンターの集会室で上映会を行っています。


音声ガイド(シーン・ボイス・ガイド)とは


目が見える人も見えない人も一緒に映画を楽しむことができるように、その映画の流れに沿って、目の見えない人に必要な映画の場面や動きを伝えていくガイドです。
みよまい会では特に下記を配慮して音声ガイドをつけています。
1.映画の画面説明・字幕朗読・登場人物の台詞等、映像のすべてを音声で同時通訳する
2.目の見えない人に理解できる言葉、言い回しで、聞き取りやすく話す
3.画面にそった言葉と場面にあったタイミング
4.場面説明の必要と省略
5.「相手に伝えたい」「共に楽しみたい」の気持ちで


リハーサルを取材


8月18日(日)の上映作品は「闇の歯車」。
今年2月、時代劇専門チャンネル20周年記念作品として期間限定で劇場公開された、藤沢周平原作のサスペンス時代小説です。
8月8日(木)の13時から行われたリハーサルを見学してきました。
リハーサルは、申し込み不要でどなたでも参加できます。
本番さながらに映画を通しで上映し、解説を生の声で入れていきます。
今回は、江戸時代の話ということで、展開がゆっくりで、セリフの合間も多く、ガイドをしっかり聞いてイメージができました。
結末は小説版とは違うようです。
皆さんとても真剣に聞き入っていました。
上映が終わると、お菓子を食べながら参加者から感想や意見を聞く時間です。


リハーサルの参加者より


映画が好きでシネマデイジーなども聞きますが、この回のレベルはとても高いと思います。
セリフを邪魔せず余分な説明がないところが好きです。
リハーサルに参加すると、最後の歓談の時間があるので皆さんの苦労を知ることができます。


今回の映画を担当された渡辺さんと西脇さんより


日ごろ使わない言葉がいっぱいあって言いなれないので、ガイドを入れるのに苦労しました。
今回は時代物ということで、作品の雰囲気を壊さないように、ガイドもゆっくり話すよう心がけました。
一通り原稿を作りますが、1回1回の練習ごとに皆さんからいろんな意見が出てきます。最初は大変だなと思ったけど、どんどん洗練されてきていいものが出来上がります。
いろんな考え方があるんだなということがわかって非常に勉強になります。


副代表の佐藤さんより


13年ほど前に私の他に小川、荒木の3人で立ち上げました。
晴眼者の方に話をすると、視覚障害者って映画を見るの?と不思議に思われる方が多いです。
音声ガイドの話をすると、そんなボランティアもあるんですねと驚かれます。
作品選びには悩みます。アニメを一度やったらわからないと言われたこともあります。
千と千尋の神隠しは、触図を作ってもらったこともありました。
顔なしだから顔がないかと思ったらあったとかね。
感情表現などの言葉選びにも悩みますね。
「びっくりした顔」という言葉でも、「目を見開いた顔」などと具体的に言わないと表情が伝わらないですから。
現在の会員は12人いますけど、なかなか増えないんです。
2か月に1本のペースで上映するので、週2回ぐらいは練習しないといけません。
映画と声を出すのが好きな方、入会をお待ちしています。
お問い合わせは、名古屋盲人情報文化センターまで。


リハーサル前の様子 モニターとガイド役の方が見えます

リハーサル前の様子


リハーサル中の様子 部屋の中は暗く、モニターには侍が写っているのがぼんやりと見えます

リハーサル中の様子


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