アイのかけはし vol.22ainokakehashi
ご挨拶
当法人ホームページのリニューアルに合わせ、法人機関紙『アイのかけはし』を、これまでの時間がかかる紙媒体での発刊を廃し、ホームページ上に掲載していくことになりました。
皆様に知っていただくことが『かけはし』の第一歩と考え、当法人のありのままの姿を出来るかぎり正確に、かつ速やかにお伝えできればと思っております。
ぜひ、ご一緒に創り上げるつもりでご覧いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
『地域とのかけはし ~学校でこんなことをしてきました~』
リニューアル創刊号は「地域とのかけはし」と題して、当法人に関わる地域交流をテーマに取り上げてみました。
その中でも、今回は当法人の利用者や職員が、学校などに赴き、地域の子供たちなどに対して行っている講習会などがどういったものなのか、どのような思いで行っているかなどをインタビューしてみました。
それぞれの当事者の方たちが、実体験に基づいて話される生の声を3回にわたり特集いたします。
【光和寮】伊藤聖人さん 35才男性
伊藤聖人さんは未熟児網膜症による視覚障がいをお持ちです。職場紹介をされた35才の時は職場への見学受け入れの経験はありましたが当時は初めての経験でした。プライベートでは、フロアバレーボールを月2回、合氣道を8年経験。心身統一により、自分の気持ちを静めることもあり心と体を整えて仕事に生かせているとのこと。
Q.講師の取組みについて教えてください
岐阜盲学校のオープンキャンパスに行ってきました。各施設のブースもあり学生さん、親御さんも多く来ていました。
Q.どんなお話をされますか?
録音速記の仕事を紹介しに行きました。音声の吹き込まれたデータを持っていき、パソコンで音声を流したり入力してもらったりしました。
Q.話をするときの工夫や伝えたいことなどありますか?
話す前に気持ちを作りましたた。相手に分かりやすく伝わるために話す間の取り方を気にして、ゆっくり話しました。
Q.この活動のきっかけは何ですか?
初めて経験しました。
岐阜盲学校の先生からオープンキャンパスを行う中で、ブースを設けないか?依頼があったと思います。
Q.やってみて実際どうでしたか
楽しかったですね。ブースへ来場者を引き込むとき、アピールの方法が難しかったです。
1対1で話をするとき、真剣に話をするようにしました。
Q.お話をしてみて、子どもたちから印象に残った質問とかってありますか?
「録音速記という仕事があるんだ」「録音速記の仕事がわかった」っていうのが多かったですね。中には視覚障がいの方で漢字の存在を知らなくて「漢字って何?」っていう方もいました。
Q.今後も、この活動を続けていきたいと思いますか?
はい。今後も続けたいです。録音速記の仕事など様々なことを知ってもらい、広げていきたいです。
Q.今後も講師をされるなら、どこで話をしたいですか?
学生さんに就職先として紹介もしたいです。特に中途失明の方などに聞いてもらえたら良いと思います。
Q.ぶっちゃけ、お金とかってもらえたりするんですか?(笑)
分からないですね。職員さんに聞いてもらった方が良いかと思います。
Q.講演を聞かれた方の印象深い感想はありましたか?
先生が帰り際に来て頂いて「就職先の一つとして参考になった」と話してくださいました。
(先生方も)丁寧に対応して下さいました。ありがとうございます。
【戸田川グリーンヴィレッジ】吉井孔二さん 39才男性
吉井孔二さんは近くの小学校や大学のイベント等で講師をされています。今までは4,5回ほど講師をされています。
Q.講師の取組みについて教えてください
豊治小学校、大学のイベントなどで車椅子体験を行いました。また、3月にも学校で行う予定です。
Q.どんなお話をされますか?
中途障害になった経緯とそこからのリハビリや今までの生活についての体験談を話します。体験・講習会は自助具の工夫、車椅子体験など行います。
Q.話をするときの工夫や伝えたいことなどありますか?
身体が不自由でも、自助具等で工夫することで自分でできる事を増やしていることを話します。
Q.この活動のきっかけは何ですか?
前施設長に勧められたことがきっかけです。やってみたいと思いました。
Q.やってみて実際どうでしたか
自分の伝えたい事が相手に伝わった時にやりがいを感じました。
Q.お話をしてみて、子どもたちから印象に残った質問とかってありますか?
公共交通機関の利用はどうしているか?という質問が多かったですね
Q.今後も、この活動を続けていきたいと思いますか?
はい。もちろん
Q.今後も講師をされるなら、どこで話をしたいですか?
これまで通り、小学校でやりたいですね。
Q.ぶっちゃけ、お金とかってもらえたりするんですか?(笑)
ノーコメントです(笑)
編集後記
このアイのかけはしも今回より新たなスタートを切りました。内容も今までの形式的なものから大きく刷新し、より購読者の求めるもの、楽しめるものを目指して、毎月1回のペースで発行していくつもりです。
みなさまからも「ぜひこんなことを特集していただきたい」などありましたら、どうぞお寄せください。お待ちしております。