アイのかけはし vol.25ainokakehashi
『地域とのかけはし~防災への取り組み~』シーズン1
今回は地域とのかけはしシリーズとして、防災への取り組みについて取り上げてみました。各拠点の取り組みを何回かに分けてお伝えいたします。
地域との連携 地域防災会議(明和寮・港ワークキャンパス)
西部施設(明和寮・港ワークキャンパス)では、防災に関してこれまでも様々な取り組みをしてきました。しかし、全体に高い防災意識が浸透するのは、なかなか難しいと思っていました。よって、今年度より防災委員を従来の主担当に加え、各施設の就労現場職員より1名ずつ選任し、意識醸成を含め現場の旗振りをお願いし、設備専任の担当者もおきました。
また、会議体については
①地域との連携を図るため学区や町内、区役所やボランティア機関からもご参加いただく「地域防災会議」
②西部施設全体の問題点や方向性を確認するため施設長を含めて行う「西部施設防災会議」
③各施策に対し具体的な方法や問題点を担当者レベルで話し合う「防災委員会議」
と、それぞれの目的と参加者を改めて明確にして進めております。
9月1日は「防災の日」です。
その日までに地域の人と防災について話し合いました
8月9日(木)に今年度1回目の「地域防災会議」を開催しました。地域より学区の会長、町内会の会長及び顧問、災害ボランティア団体の代表、港区福祉課長にご参加いただきました。
今回はまず、先般の西日本豪雨において、災害ボランティアとして現地に入った当施設職員と、災害ボランティア団体代表の方の実際の被災地での体験談より、被災時には何に困るのか、何が必要なのか、ということを再確認し合いました。
また、先日の台風接近時に、近隣の高齢者より当施設に対し「一時避難させてほしい・・・」との要請が、町内会を通してありました。当施設は「福祉避難所」としての指定は受けていますが、通常の「指定避難所」にはなっておりません。しかし、当施設に対しての期待度などを伺い、今後要請があれば可能な限り受け入れていくことを申し合わせました。そのための環境整備や物資面での準備等を行政と相談しながら進めていきます。
港区福祉課長からは、行政の取り組みとして、家具固定の研修を受けたボランティアを派遣する「家具転倒防止対策の制度」をご案内いただきました。施設の利用者にも幅広く活用いただけるよう案内していきます。
港区は、海や大きな河川があり水害に合う可能性が高く、更には地震が発生すれば液状化や地盤沈下、そして津波の被害に合う可能性が高い地域です。防災対策としてまだまだ不足した部分は多く、課題は山積みですが、より一層地域との連携を深め、現実味をもって対策していきたいと思います。